自己犠牲をゆるめる境界線のつくり方



こんにちは。

心理カウンセラー アオです。





今回は、「境界線」のお話です。



私たちの生活の中で、他者との関係性を築く際に自分と相手の間には見えない「境界線」が存在します。



この境界線って、

・自分の感情やニーズを守るために必要なもの。

・他人との健全な関係を築くために不可欠なもの。

と、言われています。

最近、ネット記事などにもよく書かれていたりしますよね。

このブログを読んでくださっている方は、おそらく自分より他者を優先にしてこられた方が多くいらっしゃると思います。

自分を脇に置き、周りを優先してきた方。



ここでは、【自己犠牲の傾向が強い方】と表現させていただきますね。




自己犠牲の傾向が強い方々にとって、境界線を設定することは、他者との関わりを構築する上で重要な分かれ目となります。




私たちは、社会生活の中で、周りとの兼ね合いや関係性を意識してコミュニケーションを重ねています。


特に、幼い頃から持ち合わせてきた不要な価値観により、他人に対して「いい人でいたい」という気持ちが強すぎて、自分の意見や時間を犠牲にしてしまうことがあります。


これって、境界線が曖昧になってしまっているんです。

状況によっては、なくなってしまっていると言ってもいいかもしれません。




境界線がないと、自分の心の領域と相手の心の領域が重なってしまい、


相手に良いように都合よく扱われてしまったり、

相手に対して、気をまわし過ぎて疲れきってしまったりします。



他者を優先し過ぎてしまうということにつながってくるんです。

他者を過度に優先し過ぎてしまうと、どんどん自分の感覚だったり価値観がわからなくなります。



以前の私がそうでした。



自分の感覚に鈍感になるんですね。



すると、さらに他者優先を続けてしまい、

精神的な負担が増え、人間関係に疲弊し、うまくいかないことが深刻化していきます。



これを解決する鍵は、

①自分の感情やニーズを理解し

②それらを適切に表現すること







自分が何を感じているのか、何が必要なのかを意識することで、自己理解が深まります。



すると、おざなりにしていた自分の感覚が戻ってきます。

いわゆる自分軸が明確になってくるんです。





自分軸がはっきりすると、相手との境界線も曖昧なものではなくなってきます。




水で薄められた超うっすーい絵の具を垂らしても、画用紙と絵具の境界線ははっきりしませんよね。



でも、色を足していくとその境界線は、はっきりと見えてきます。




人間関係において、境界線がはっきりしてくるのと比例して自己犠牲の傾向はゆるんでいきます。







例えば仕事で、意見があることは認識しているものの、周囲の人たちに言えないかったとします。

自分と周りの意見が違うものだったとすると、なおさら言えなくなりますよね。


せっかく「自分の意見がある」ということをちゃんと認識できているのに、相手に伝えないと伝わらず、あなたの意見の存在すら気付いてもらえません。




そこでひるまずに、不器用ながらでも勇気をもって自分の意見を伝えてみるのです。


うまく伝えられなくても不器用にでも、相手に伝えることで、

「あ、この人は何か違う意見をもっているんだな」と相手は感じ取ることができます。(=境界線が少しずつつくられる)




何も言わずにいたら、


「この人は、なんの意見もなさそうだから、ま~これでいいだろう。」


と、誤解されたまま、あなたの意見は誰にも気づかれずに、都合よく扱われてしまいます。(=境界線がさらに曖昧になる)





境界線をつくる意識を持つことは、自分を守ること。また、他人との関係をより良い方向に向かう可能性へとつながります。


逆に、境界線が曖昧だと、他人のニーズを優先し過ぎてしまい、さらに自分自身を犠牲にすることになってしまうのです。





〈まとめ〉

境界線を設定するには、

①自分の感情やニーズに気づくこと。

②自分の感情やニーズを理解したら、それらを適切に表現すること。


が大切です。


これらを意識することで、境界線をつくることができ、相手との健全な関係を築く第一歩となります。


是非、境界線を意識してみてください(^^)





前回のブログにも共通するので、時間がある方は是非ご一読を。







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